Virtual Laboratory for the earth's climate diagnostics

大学間連携「地球気候系の診断に関わるバーチャルラボラトリーの形成」

About CAOS

はじめに

 近年、人類は、物質的に豊かで便利な生活を求めてエネルギーや食糧、資源を大量に消費しており、それに伴って地球の環境が大きく変化しつつあり、このまま放置すると深刻な状態に陥ると懸念されています。その端的な例として、フロン類の放出による成層圏オゾンの破壊、二酸化炭素などの温室効果気体の増加による地球温暖化、化石燃料燃焼に伴う酸性雨、資源あるいは薪炭の確保などのための森林破壊や砂漠化、ゴミの不法投棄や生活・工業 排水などによる海洋汚染を挙げることができます。しかしながら、人間活動に伴う地球環境の破壊は、人類がこれまでに経験したことのない問題であり、また原 因が人間生存そのものにある上に、地球が極めて複雑なシステムであるために、その解決は容易でありません。これらの地球環境問題に的確に対処するためには、まず現象の実態を詳細に把握し、その原因をよく理解することが重要であり、既存の学問分野の知識を単に寄せ集めるだけではなく、総合的かつ学際的な取り組みが不可欠です。

 本研究センターは、このような観点から、大気と海洋を結合した一つのシステムとみなして、そこでの諸要素の変動の実態とメカニズムを長期にわたる地球規模の観測とその結果の解析に基づいて明らかにし、人間活動に伴う気候変動や海洋環境変動の理解に寄与することを目的として設置されました。私達は、大気海洋変動に関するわが国における唯一の観測研究の拠点として、センターを構成する各研究部の有機的連携を強化し、より高度な研究手法を確立した上で、研究の飛躍的発展を図り、大気海洋変動の本質的理解を通して地球環境問題の解決に貢献するよう努力しております。また、本研究センターの教官はすべて理学部宇宙地球物理学科および理学研究科地球物理学専攻の構成員であり、緒についたばかりの新しい学問である大気海洋変動学の普及・発展のために学部・大学院生の教育に携わるとともに、この分野における創造性に富んだ若手研究者の養成にも大いに力を注いでいます。

 

沿革

1990年(平成2年)4月 大気海洋変動観測センター設置(平成2年文部省令第15号)。超高層物理学研究施設・気候 物理学部門が振替により大気変動研究部となり、新たに海洋変動研究部が加わる。

1991年(平成3年)4月 熱流量研究部及び客員部門 大気海洋環境研究部設置。

1998年(平成10年)4月 大学院重点化整備に伴い、理学研究科附属となる。

2000年(平成12年)4月 大気海洋変動観測研究センター(平成2年設置)が廃止され、新たに同名のセンターが設置され、物質循環観測研究部、大気放射観測研究部、海洋環境観測研究部、大気海洋交換研究部が置かれた(平成12年文部省令第11号)。

VL担当教員 青木周司 教授・東北大学大学院理学研究科 大気海洋変動観測研究センター長 中澤高清 客員教授 早坂忠裕 教授 森本真司 教授 岩淵弘信 准教授 VL担当スタッフ カトリプラデイープ
東北大学大学院理学研究科 大気海洋変動観測研究センター

Center for Atmospheric and Oceanic Studies,

Graduate School of Science, Tohoku University